北海道サイクリング2011 その5 〜買って良かったモンベルのレインジャケット〜

その4の続き



***** * * *

* 北海道サイクリング2011 記事一覧

* その1 〜旅の始まりは大荒れ〜 (名古屋−敦賀−苫小牧)

* その2 〜朝は割と得意なんです〜 (苫小牧−遠軽サロマ湖

* その3 〜やっぱ俺の人生、基本的に向かい風なのか〜 (サロマ湖−網走−知床斜里

* その4 〜「北海道サイクリング2011」は台風接近のため鉄道旅に変更します〜 (知床斜里摩周湖知床斜里

* その5 〜買って良かったモンベルのレインジャケット〜 (知床斜里知床五湖知床峠羅臼

* その6 〜「弟子屈」が読めない〜 (羅臼−開陽台−屈斜路湖弟子屈

* その7 〜リベンジなぅ!〜 (弟子屈摩周湖−多和平−釧路)

* その8 〜帰りたい気持ちと帰りたくない気持ちが半々〜 (釧路−釧路湿原−苫小牧)

* その9 〜最後の最後で心臓止まった〜 (苫小牧−敦賀−名古屋)


*** * *


* 番外編

* 費用に関して

* 旅中の全食事

* 宿の写真とか

* 北海道サイクリングに関して これから北海道サイクリングする人は必読!!

* 北海道を自転車で走ることの魅力を写真で その1 ←NEW!! 2013/7/6 

***** * * *





6日目

6時起床。荷物を持って1階に下り朝食をとる。既に40代くらいのライダーさんが起きて朝食の準備をしていた。アンパンをかじりながら、外に出て天気確認したり写真撮ったり。前日の台風の雲がまだ残っており晴れ間はない。
トイレ以外の準備を済まし、出発。まず知床斜里駅へ。トイレを済ます。その後、駅前のセイコマで買い出しして出発!

この日はR334を東に走って知床峠を越える。そしてウトロ港で10:30発の知床観光船90分コースに乗船し、写真を撮りまくる予定。一眼のバッテリーは充電済み。この機会を逃すと、一生知床まで来ないかもしれないので観光船に乗って知床半島を見ておきたいのだ。
まずは昨日も走った道を通って自分の大好きな景色を見る。

天気は前日とあんま変わらんな。相変わらずって感じ。



R334はウトロまでは海沿いを走る。

波は少し高い。風は・・・あんま強くなかったと思うけど向かい風だった。


オシンコシンの滝の数キロ手前にある遠音別PAで最初の休憩を入れようと思っていた。「秋には鮭の遡上が見られる」と書いてあるし。でもPAを見つけられなかった。PA見つけれんっておかしくない? 道沿いにあるもんでしょ? 俺が速すぎて通り過ぎちゃった? 巡航25km/hくらいだったよ?

結局オシンコシンの滝で休憩。

知床八景らしいけど、いまいちだった。このスケールの滝には自分は感動しないらしい。個人的には養老の滝の方が好き。

観光スポットなので売店があり、知床の情報を提供していた。

・・・なにっ! 観光船全便欠航?
まだ朝の9時だぞ!? 知床峠越えた羅臼で宿泊するつもりだから、そこまで40kmくらいだぞ!? 750mくらい登らないかんけど、このまま普通に走ったらさすがに時間余るだろjk どうしよ・・・。


オシンコシンの滝の前のベンチに座ってうなだれながらアンパンをかじっていたら、宿で一緒だった日本一周チャリダーがやってきた。

ジョンさんです。愛車はKONAのシクロクロス
ジョンさんはこの後、知床五湖に行って、それから知床峠を越えるらしい。宿は決めていないが、自分も一緒に走って良いかと聞いたら二つ返事でOK。宿も羅臼で一緒に泊まることにした。



ということで知床五湖を目指します。
一応ウトロ港によって観光船について調べたが、やはり欠航だった。


旅先で二人で走るとか初めて! 時期的にチャリダーあまり見かけないもん。


そうそう、知床五湖はヒグマの生息地。けっこう出るらしい。

いたるところに看板があった。にしても一番左の奴デカイな。右2つが小さいのかもしれんけど。


五湖を目指して走っている途中で発見!

キタキツネ! 意外とキレイ! 冬毛なのか?
ジョンさんが近づいて写真を撮ろうとしても、近所の野良猫のようにダッシュで逃げて隠れるなんてことはなく、ある一定の距離をとって走って逃げていた。餌が欲しいからなんかな。でも餌はあげちゃダメだし、食料は俺らにとって非常に大切なものだから簡単にあげたりはしない。


五湖に行く道もけっこうアップダウンがあるんですよ。

これは登って、これから下る道を撮ったところ。
インナー使うレベルの登りだった。ここの標高は200mくらい。ちなみに知床五湖の標高は200m以上だから、下ったらまた200m以上登らないかんorz


また発見!

鹿と並走するジョンさん! 鹿速い!!

知床は本当に鹿が多かった。道で休憩している時に周りを見渡してみると意外と近くに鹿がいたりしてビビる。あいつら気配なさすぎ。さすが本物の草食系。

この距離なら全然逃げようとしない。
つーかコレがクマじゃなくて本当に良かった。


五湖目指してキレイな道を走ります。

天気良くなってきた!


五湖の駐車場手前では、四輪の渋滞。

観光船欠航だし、そりゃみんな行くわな。



駐車場に自転車を停め、いざ五湖へ。五湖全部見るには250円必要です。所要時間約1時間。

自分たちは青い方のコースで五湖全部見ます。

まずお金払って立入認定証をもらって(買って?)、その後他のお客さんと一緒にレクチャーを受ける。レクチャーの内容は主に自然を守ることとクマ対策。


五湖

波もなく反射がキレイ。ジョンさんも一眼を持っていたが、ジョンさんはPLフィルター?的なのを付けていた。空の青がキレイに写るのだとか。見せてもらったが確かに鮮やかでキレイだった。俺も余裕あったらフィルター欲しい。



こんな感じの遊歩道を歩く。


木漏れ日

太陽見えてたんだな。



雨降ったらこの木で雨宿りできるなと思っていたが


空洞だったー!


二湖?

何湖か忘れた・・・。でもキレイだから載せる。


撮るジョンさんを撮る。


台風の影響で悲惨な状態に。

ビンディングにはキツイけど、ビンディングじゃなくてもキツイなコレじゃあ。


五湖全部見終わったら、無料でも入れる遊歩道に。

天気が良ければ知床の山が見えるらしいけど、見事にある高さから上は見えない。
これからあの山越えるのにorz


海側は晴れてる。



知床五湖フィールドハウスに戻るとちょうど12時だった。
この後のヒルクライムに備えてここで昼飯を食うことに。ここまで来る道に飯屋とかコンビニなんかないからここで食うしかなかった。高いけど。
シカ肉バーガーとじゃがバター食った。じゃがバターうまかった。シカ肉はバーガーにしてあったからシカっぽさはなかった。





五湖を離れ、来た道をR334まで戻る。
途中の登り(インナー必須レベル)でママチャリ発見!

良く見ると電動アシスト付きで、たぶんレンタサイクルなのだろう。
よっしゃ、軽く抜いてロードバイクのすごさ見せつけてやるゼ!って思ってた時期が僕にもありました。追いつこうとしても追いつけず、逆に離され、最終的にまかれた・・・。やっぱ電気の力すごい。なめとった。



シカ♂は数が少ないのか、あまり見なかった。♂は動きがすごく遅い。こいつマジで遅かった。全然逃げんし。



R334を左折。いよいよ知床峠を目指す。ここからは約10km、標高差600mの登りだ。ということは平均6%の登りということ。ジョンさんと話して、ここからはお互いのペースで走って頂上で会おうと決めた。俺が先にスタート。果たして俺に登りきることが気出るのか・・・


親切にも標高が書いてあり、初めのうちはそれによってやる気をそがれた。



どんどん登る。



ここまで来ると、今度は逆にやる気がわいてくる。
上の3枚の写真を比べてみると、徐々に天気が悪くなっていってるのがわかる。標高500m以上になると、曇りとか霧っていうより小雨だった。Tシャツにパールイズミのウィンドブレーカーを着て登っていたが、やはりヒルクライムは暑い! 雨も降ってきてもうベトベト。仕方がないから、ウインドブレーカーを脱ぐために1回足着き。

ゆっくり登っていたからか、意外と足着きせずに登れそうだなーって思っていたので、脱ぐために足着きをしたくなかったが、汗かいてベタベタで気持ち悪かったので仕方がないということで。足着きはこれ一回だけです!


登る。


登る登る。


おっ!

これはもう・・・!


キター!!!

今回の旅の目標の1つだった知床峠制覇!
うれしい! ホントにうれしい!!

ジョンさんに抜かされてはいないので、ジョンさんが来るまで写真撮影。


少し晴れてきた。


国後島もちゃんと見えたし。

それにしても荷物持ってよくここまで登ってきたよ、俺。いつもは標高400mの二之瀬でヒーコラ言っとるのに。



10分くらい待ってジョンさん到着!

キャンプ用品積んでるから俺よりはるかに重い装備なのによくココまで登ったね、ジョンさん。すごいよジョンさん!


イェイ!

モンベルのレインジャケット着てます。登りきるとさすがに寒いです。この後の下りはもっと寒いです。





さて、頂上でしっかり休んだので下ります。あとは下るだけ! 下ったら飯食って風呂入って寝るだけ!

一気に下るよー!

(撮影:ジョンさん)


圧巻の景色!!

(撮影:ジョンさん)


ホントずっと下りでスピード出まくり。カーブではしっかり減速。荷物積んでるし、事故ったらシャレにならんし。あんな頑張って登ったのに、一気に下っちゃってなんかもったいない気がした。ホント俺ケチだわ。位置エネルギーもケチるなんて。


でもこんなきれいなところをペダルを回さずに楽に走れて幸せ。ただむちゃくちゃ寒かった。



ある程度下りたところで発見!

熊の湯。無料の露天風呂です。
ジョンさんと「ここの温泉に入ろう!」と朝の段階で決めていた。


・・・

むちゃくちゃ熱い!!!
これはwマジでwヤバすぎるww熱い?wいやw痛いから!!www

地元の老人がたくさん入っていた。色々話を聞いたが、どうやら温度は43度らしい。確実にもっとありそうなんだが・・・。昔は50度あって死者が出たから、今はポンプを使って川の水をひいて温度を下げているらしい。自分たちは川の水が出るホースの近くで浸かっていたが、「ぬるくなる!」と言われて地元のドS老人にホースを抜かれた。その後は入って出ての繰り返し。10分連続で入ったら確実にのぼせる。俺、熱容量小さいし。
でも良い湯でしたよ。



風呂を出た後も少し下る。おかげで体が完全に冷めた。
17時前に羅臼市街地到着。セイコマで買い出しをし、店員さんに夕食が食べれるお店を教えてもらった。

居酒屋っぽい所で夕飯を食うことに。
ホッケとご飯を注文。

腹が減っていたし、羅臼はホッケが有名ということで本当にうまかった。
羅臼のホッケは皮まで食べれるということで食い方を教えてもらい・・・

顔と骨以外全部食った! 食うの上手いって店のじいちゃんにほめられた!!



夕飯は食った。買い出しはした。風呂も入った。あとは宿に行くだけ。
でも・・・この段階でまだ宿が決まってなかった!マップル&0円マップを使い羅臼市街地から南に少し行ったところにある民宿「いっぷくどうぞ」に電話。泊まれるとのこと。詳細な場所がわからなかったので道を聞いて向かう。

時刻は19時。市街地を出るともう真っ暗。目印となる建物を教えてもらっていたがなかなか見つからない。気付かずに通り過ぎちゃった? それともまだ先にある? こういうのがスゲー不安。

暗闇を30分以上走って無事宿に到着。
民宿だけど、布団なし・相部屋なら1泊1000円。部屋もトイレもキレイだったので良かった。あとおばちゃんが親切でやさしかったので、個人的にはおススメ。

今回の旅で初めてシュラフ使った。やっぱこのシュラフ薄いから体中痛くなる。寒くはなかったけど。

寝る前にジョンさんのレッツノートで写真を交換したり。
翌日も朝早いので22時頃就寝。



獲得標高は1365mか。良く頑張った。



走行距離 102.68km/h
Ave. 20.5km/h
MAX 58.0km/h



**********
 つづく・・・ その6へ
**********