光軸調整

 6月に車検をした後から、ヘッドライトが妙に下向きになっているような気がして、それ以来夜の走行に恐怖を覚えながら運転していた。





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 7月、車検をしてもらったディーラーに電話で問い合わせ。光軸調整で上げたのか、下げたのか、教えてほしいと問うと、調整はしたが上げたか下げたかの記録は無い、リクエストがあれば無料で調整しますよ、と。すげー無料で調整してほしいんだが、ディーラー遠いし、土日の予約はだいぶ前に連絡もらわないと埋まるとかで、電話では10分くらいで終わりますよと言っていたのに、この時点でディーラーでの再調整をあきらめた。

 家の近くのカー用品店や、車検代行店に電話。「テスターが無いからできません」と、上げたり下げたりはできるが、テスターが無いからその高さが適正か判断できないからやってあげられないよ、といこと。光軸調整のハードルが意外に高いことがわかった。家の近くのディーラーで「いろはの軽自動車車検場の近くならテスターあるからできますよ、うちもそこに頼んでいるんです」との情報の入手。

 いろは近くのテスターに電話。「普通車は陸運局近くのテスターの方がよい」との情報を入手し。有休を利用しテスターへ。このテスター(=車検場の周りの整備屋)は、いきなり車検場で光軸検査して検査員からNGもらわないために、事前に外部のテスターで高さを検査して一発OKもらってスムーズに車検を終わらせましょう!というスタンスらしい。車検場での光軸検査は最大3回/日しか受けられなく、要するに3回連続でNGとなるとその日の車検合格はもらえないということ。なるほど、それならビジネスとして成立するのかも。
(わりとテキトーな知識で書いているので間違っているかも)



 前ふりはこの辺で。テスターで事情を説明し(車検は受けないけど光軸調整してくれと)、2700円を支払い光軸調整をやってもらった。ピットにクルマを止め、エンジンを止めてボンネット開けて、自分のクルマの前を横切るように走るレール上をテスター(=ディスプレイが付いた検査機)が、まずは右のヘッドライトの前にセッティングされ、画面上にヘッドライトの映像がリアルタイムに表示され、さらにライトの光軸の軌跡?みたいな線が現れ、それが画面の中心に来るようにボンネットの中に工具を突っ込み光軸を調整。なるほど、この検査機はそこら辺のディーラーには無いわ、そいうレベルの代物で使用頻度はある程度約束されるテスター屋じゃないと設置に踏み切らんのも納得。どういうのか見たい人は「光軸テスター」で画像検索してみてください。


 調整をしながら整備士が

「よくこれで車検通りましたね、40cmくらい低いですよ」と。

「ふぁ!?」

何がどの位置で40cm低いとかよくわからんが、どうやら相当低かったらしい。左右合わせて10分ほどで終了。レシートを持っていけば半年以内なら何度でも再調整します、とのこと。




 ここで、調整前(車検後)の高さは本当に問題無かったのか?という疑問。テスターの整備士の話によると

・今年の9月から光軸の検査方法が変わった
・それまではハイビームで検査、9月からはロービームで検査
・このクルマは6月に車検を受けたから、その時の検査方法ではOKだったのかも

らしい。




 夜走ってみて、むちゃくちゃ見やすくなって感動。本当に「目からウロコ」みたいな、それくらい見やすくなった。実際に比較すると


調整前(車検後)

 

調整後

 


 明るさに関しては、カメラ側が自動で露出補正してしまうし、調整前はフォグ点灯しているしで、この写真からは比較はできないが、光軸に関しては、側壁のライトの明暗の境界線を見ると明らかで、いかに調整前の光軸が地面に突き刺さっていたかがわかる。調整後はむしろ上げすぎじゃねーかと思えるほど。マジで感動するくらい見やすくなって、なんかクルマ買ったばかりの頃のように夜の運転が楽しくて、幸せです。これで安心して夜の伊勢湾岸も、これから星空の季節だし、夜の山道も走れそう。