結婚式で「写真」を撮った

高校の部活の友人の結婚式に出席した。






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 とある写真家の書いた記事を最近ネットで読んだ。その内容が印象的だった。

 良い写真を撮るために必要なことは、解放でぼかすだとかホワイトバランス変えて淡く撮ろうとか、そういうカメラの設定を気にしながら、いじりながら撮るのではなく、目の前の被写体をよく見て構図を考え、写真を撮ることに集中することだ、と。(極論だが)iPhoneインスタントカメラが良い写真を撮るには最適で、なぜならズームもできないし何も設定できないため、良い写真を撮るためには「写真を撮ること」に集中するしかないからだ。
 確かに良い写真を撮るには機材やカメラの設定ではなく、被写体をよく見て集中することだろう。写真家はiPhoneですばらしい写真を撮ることができるし、自分はEOSとLレンズでクソ写真を量産できることからもそれはよくわかる。




 今回出席した結婚式では「写真を撮ることに集中する」ということを心掛けた。では具体的にどうしたか・・・状況に応じて露出は手動で変える。絞りもシーンに応じて変える。明るい場合はF2.8か4で暗い場合はF2か2.8で。しかし同一シーンでは絞りを変えない。自分の結婚式でカメラマンが撮った写真を見て学習した結果、今回のカメラの設定は以下のようにした。


カメラ:EOS 6D
レンズ:100mm f2

絞り優先(Av)

フォーカスに関する設定
 AIサーボフォーカス
 中央1点のみ
 親指フォーカス
 シャッターボタンでAEロック

ISO感度に関する設定
 オート範囲:800〜12800
 SS低速限界:1/250


 自分の中のポイントとしてはISO感度の設定でオート範囲を800〜にしたこととシャッタースピード(SS)低速限界を1/250としたこと。レンズは100mm単焦点で仮に手振れしなくても被写体ブレが多いだろうからなるべくSSは速くしたい。自分の式の写真のExifデータを見るとカメラマンはISOは比較的高感度固定でSS1/800とかで撮っていた。




 実際この設定で撮って、その写真を見た感想として、まず設定に関しては「高感度で全然おk」だ。ISO12800でも等倍で見たりしない限りノイズもあまり気にならないし、仮に気になったとしても撮った写真はSNSで配布して、それを見るのは少なくとも自分と同等か自分よりも写真に興味がない人で、たいていはスマホで見るわけだからまぁおkだろう。そして何よりノイズの多い写真よりもブレている写真の方がクソで、今回はブレている写真が少なかった。
 そして、肝である写真に集中して良い写真が撮れたかに関しては、正直わからん。やっぱ写真むずいなと思ったし、いつも通りの構図の写真が多かったと思う。ただ設定が良かったから、ヒット率は高かったのでは。そんなこんなで結局自分が求めていた「良い写真」は撮れていない判定か。