北海道サイクリング2010夏④

③の続き

7日目から






〜7日目〜
5:30起床。

一緒にみどり湯に泊まっていた九州の男子学生自転車乗りはもう宗谷岬に向かって出発したようだ。

そんな彼は九州から自走で来たのだ。
宗谷岬到達がこの旅の目的らしく、明日の飛行機で帰るらしい。
自転車はよくわからんクロスバイクだった。一応自転車部らしい。
みどり湯での前日の夜の集まりでは、みんなから「ドMだな」といじられていた。
彼は体はデカイがおとなしくて、みんなのいじりに対して九州訛りで「ドMですよ」と認めていた。

彼とは自転車の話をけっこうした。
そして彼の今回の旅の話をいろいろ聞いたのだが
彼は大抵が野宿で、自分へのご褒美の意味で週一回ネカフェに泊まるっていう生活をしていたらしい。
ライハは今回が初めてらしい。九州から稚内まで自走しているのに。
人見知りだからライハを避けていたらしい。








自分は6時に出発。
宗谷岬までは約30km。90分で着く予定。追い風だし。
まだ日が低い。


宗谷岬に向かう国道238を走る。
時間が早いのか、さすがにライダーは少ない。
全然抜かされたりしない。

この日も荷物は宿に置いてきたから楽だ。

セコマで朝食や飲み物を調達。
ていうかセコマ全体的に安くないか?本州のコンビニより。
若干スーパーマーケット的要素が入ってる感じがする。












あの岬の先端に行くわけですね。





昨日はあそこを一周したんですね。













道道889を右折して宗谷丘陵へ。









お〜、これが宗谷丘陵か。
こんな気持の良い道を走れるなんて!
気持いい!ちょー気持いい!!



すごく景色が良い!サハリンまで見えるし。






そして道道889を外れ北に向かう。
宗谷丘陵には牛がいっぱいいる。宗谷黒牛っていうらしい。
宗谷黒牛が食べれる店もある。
地産地消ってやつですね。



次第に海が近くなる。
最後の急坂(ガチ)を下る。











わーーー。ここかーーー。
着いたーーー。

あっさり到着してしまった感じで、そこまでの感動はない。
時刻は7時過ぎ。人はほとんどいない。
写真取り放題。
ライダーさんが一人来たので、記念写真をお互い撮り合ったり。




最北端到着証明書やらなんやら土産を買おうと思ってたけど、まだ店が開いてない・・・。
ライダーさんが言うには店は8時かららしい。
それまでちょっと休憩。
日本最北端のトイレで用をたしたり、朝飯食べたり。






そんなこんなで8時に。
開店と同時に数人のお客さんと一緒に店内へ。
合計5000円ほど購入。Tシャツとかタオルとかフラッグとか。
あとハガキも買って最北端のポストから自宅宛てに送ったり。
なんだかんだで最北端を満喫。





さて暇だ。
この日は宗谷岬でウニを食う予定だ。
この予定はマスト事項だ。守らなくてはならない。
でもまだ8時過ぎ。
食いもの屋なんか一個も開いてない。

ちょうど寿司屋に仕込みに来たおっちゃんが店に入って行った。
「いつ開店ですか」俺は言った。
「あ〜11時くらいよ」とおっちゃんは言う。

さぁ困った。時間が有り余って。



しょうがない。宗谷丘陵を走りまわろう。
その後、俺は風のやたら強い高低差の激しい宗谷丘陵を走りまわった。

何気に宗谷丘陵の標高は高いところで90mとかある。
海に出たり宗谷丘陵入ったりを繰り返していた。
たぶん獲得標高は1000mくらいいってる。



むちゃ腹減った。








11時。
開店の時間を聞いた寿司屋(むせき寿し)へ。

海峡丼を注文。
海峡丼とはウニ・イクラ・ホタテがのった2200円のどんぶりだ。


俺がかわいいからか、かいわいそうだからか、頼りなさそうだからか
開店の時間を聞いて開店直後に店に入ったからか
カニをサービスしてくれた。
ホント感謝です。

そしてうまい。値段が値段だけに。
いやこれは安いのだろう。
ただ貧乏学生には高いだけだ。
決して高くない。それなのにうまい。サイコー!











満腹で満足した俺は、宗谷丘陵を通って稚内に戻ることに。
そこで目にしたものとは!?






お〜〜〜!北海道5日目にして初めて見た!!
ライダーさんに会うたびに「鹿ホント多いよね〜」って言われる。
自分は全然見れなかった。

鹿を見ないことは良いことかもしれない。
かわいい鹿といえど体重は人間より思いだろう。
そんな鹿に衝突したら自転車、バイクはかなりの損傷を負うと思われる。
鹿も死んじゃうかもしれないし。

でも鹿見たかった。
見れて良かった。正直見れんと思ってたからさ。

残念ながらキタキツネは見れんかった。
でも夏のキタキツネは汚いらしい。野良犬と間違えるくらい。
どうやら本州の人がイメージするキタキツネは冬毛のキタキツネで
夏毛のキタキツネは、それはそれは醜いらしい。(みどり湯のおばちゃん情報)

ちなみに熊も見てないよ!!









稚内に向かう道は向かい風で、獲得標高1000mの道を走った自分にはキツイ。
なんもないとこで休憩したり。
ハンガーノックなのかと勘違いするくらいスピードが出なかった。
本当にハンガーノックだったかもしれんけど。



この時、行きのフェリーで一緒だった李さんを見かける。
反対車線を宗谷岬方向に走っていった李さん。
あえて声はかけず。
俺はそういう人間なんだなと改めて実感した。
こういう時にもちゃんと声をかけれる人間にならなければならないとは思う。
まぁ難しいことだけどね。








稚内市内に着くとマックを見つけ補給。幸せ。

みどり湯に戻って風呂の準備。そしてまた自転車にまたがる。
今日は稚内温泉童夢」へ。
・・・この風呂あんま記憶にない。
良かったことは良かったと思う。



自分はみどり湯に連泊。
みどり湯に戻ると広島から来た学生ライダーがいた。
テニスサークルに入っているとか、北海道に来てからバイクが故障続きだとか
いろんな話を聞かされた。
すごくおしゃべりな学生だ。

二人で夕飯を食いに行くことにした。
近くのしじみラーメン。
魚介のスープでしじみの味がしたかはあんま覚えていない。
6点。稚内にまた行ったら80%の確率で食べるレベル。







この日みどり湯に泊まったのは5人。
自分以外みんなバイク。
自分以外みんなリア充

よくわからん流れでコービーブライアント似のおじさんの年齢当てクイズが始まった。
かなり若めに言ったらおじさんすごく喜んで、日本酒を飲まされそうになった。
(自分は酒が飲めない)








翌日は朝一の列車で苫小牧に向かう予定だったので自分だけ先におやすみなさい。




走行距離 113.53km/h
Ave. 18.4km/h
MAX 49.6km/h