どんな良レンズでも

レンズに悩んでいた披露宴に行ってきた。




 結論から言うと、EF100mm F2 USM とSIGMA 30mm F1.4 EX DC HSM を1台のkissに付け変えながら撮影していた。






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 単焦点というものは画角が決まってしまうわけだが、自由に動けない環境ではそれなりにそれがネックになるのだなと感じた。おっさんの頭が邪魔だからもっと寄りたい、ちょ顔しか入らねーよ、みたいなことが多々あった。





 披露宴会場はもっと暗いものだと思っていた。なので明るいレンズで撮りたかったのだ。そのためには単焦点なのだ。当日の朝、父親にEFレンズ EF24-105mm F4L IS USM を貸してくれないかと頼んだのだが、ダメで、それならと言ってキットレンズの18-55mmを手渡してきた。そのレンズは自分も所有しているし、使いたくないから持っていかないのだが。父が言うにはこのレンズで充分だとか。終わった今だから言えることだが、たしかにこのレンズで6割がたのシチュエーションはカバーできたかもしれない。しかし自分はこのレンズで撮影はしたくないのだ。だたそれだけの理由で持っていかなかった。





 披露宴会場は外とつながっており、そこそこ明るかった。なのでf/1.4も必要なかったが、それでも30mmでバウンス撮影で同じテーブルの友達を撮影した写真は非常にキレイに撮れていると感じた。レンズうんぬんというよりバウンスのおかげかもしれない。





 ほとんどの写真を30mmで撮った。式場のカメラマンに頼んで集合写真(12人くらい)を撮ってもらったのだが、カメラマンが離れる離れる。「まだ離れます」と何回か言われた後、立ち止り、撮影してくれた。集合写真に30mm(換算50mm)は望遠すぎるようだ。





 お色直し中に100mmに換装した。直後の入場は遠い2階の扉から出てきて、螺旋の階段を下りてくる、そう勝手に自分は思っていたのだが、自分の真後ろの屋外と会場を分けるパーティションが開いての登場。距離約3m。ファインダーいっぱいに新郎の顔、新婦の顔。むちゃくちゃドアップになってまった。それなりにキレのある写真が撮れたのだが、ひょっとしたら新婦は嫌がるような写真かもしれない。





 式場のカメラマンはeos 1 に広角と望遠のどちらもズームレンズのLレンズを付けていた。かなり重たそうだけど、そんなことを感じさせない動きと素早さとテクニック。やっぱ自分とは全然違うと感じた。
 一眼を持っている出席者はそこまで多くなく、自分は友達をパシャパシャ撮っていたのだが、カメラマンは「カメラマンさんは写らないから」と言ってそんな好き勝手撮影している自分を何枚か撮ってくれた。





 100mmで撮った写真は、いかにも「ぽい」写真で、自分好みの写真。特に晴れた屋外で数段絞ったポートレート風の写真が良い。ココに載せたいが顔が写っているものばかりなのでこの写真のみ。これじゃなんもわからんね。





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 あらためて写真の難しさを感じた。今までAFのスピードなんか気にしたことなかったけど、刻々と移り変わる表情の一瞬一瞬を切り取るにはそれなりに速くないと厳しいと感じた。焦って撮ろうとするとピントが違うところにあってたり、中心がずれてたり、ブレてたり。そんなんばっか。日ごろから人間撮って練習しときゃなきゃなと感じた。