バースディ

彼女の2X歳の誕生日のお祝い。




 同期の女の子が女の子同士の誕生日のお祝いで、名駅のマリオットアソシアに泊まったと聞いた。ふーん、そういうの有りだな。単純な思考回路。自分は泊まったことないし、泊まりたい!!(フィジカル副部長風)




 夕食は高島屋13階の寿司屋。予約したけど、予約しなくても余裕で入れた。和食が食べたいと聞いたから、和食の中で自分の食いたい寿司屋をチョイス。「寿司屋って意外と匂いつくんだよねぇ」そういえば彼女は寿司屋でバイトしていた。
 普通に寿司を食べ、話して、人の話の行間くらい読めるようにと言われ、いやわかんねーよと思いながらも「そうだね」で済ませる。そして、食べ終わる頃「そういえば私、タワーズのけっこう上の階で開かれたパーティー出たことあるんだ」と。




 宿泊する部屋は38階。じゃらんの「名古屋でこの高さに泊まれるのはここだけ!」というキャッチフレーズに魅かれ、迷わず予約。
きっと彼女も初めてだろう、名古屋の夜景を見せてやるぜ!と勝手に。

 部屋に入り夜景を見て「やっぱり私が出たパーティーはもっと上の階だ、こんなに低くなかったもん」と。


こんなに低くなかったもん


こんなに低くなかったもん


こんなに低くなかったもん


こんなに低くなかったもん







・・・泣けるぜぃ。


この痛恨の一撃でそこそこテンションが下がり、用意していたアクセサリを渡すモチベーションも下がり、寝る直前に枕の下に仕込み、でもすぐ見つけられ「わっありがとう、ちょーカワイイ」くらいのリアクション。喜んでもらいたいけど、子供のように喜ぶわけないし、自分もプレゼントもらってもそんなに喜ばんし、まぁこんなもんだよと自分に言い聞かせた。







よし、もうバースディはいい。そう俺はホテルの朝食が楽しみだったんだ。思う存分食べよう。その結果、1時間くらい食ってた。ちなみに朝食会場は最上階の52階で、ふーん確かに38階とは見える景色は違うなと感じつつ、忘れよう忘れようと。

 やはりホテルの朝食は上手い。クロワッサンが一番上手かった。目の前で一つずつ焼いてくれるオムレツは普通。自分で家で焼くオムレツの方が卵っぽくて好き。




 朝食後はチェックアウトまで部屋でダラダラ。ドラゴンボールとワンピース見て、アイフォーンの太鼓の達人も数プレイ。プレゼントのアクセサリを付けてチェックアウト。




 *


 金かけたわりに、かなり失敗したなと感じたお祝い。重要なのは金じゃないのだよ、そう分かってはいるけど、かけなかった場合に後でいろいろ言われることを考えるとね。有る程度はかけないとと。彼女もいまいちと感じていたかも?
 彼女の発した痛恨の一撃も、悪気がって言ったわけではないと思う。俺の「高い!=うれしい!」という等式が彼女には成り立たないだけか。

 次回に活かそう。少なくとも今後自分がホテルを予約して彼女をお祝いすることはないだろう。