トリセツ(canon eos kiss X4)

あなたが今これを読んでいるということは、おそらく 右肩のモード選択ダイヤルがぶっ壊れたcanon eos kiss X4があなたの手元にあることでしょう。

f:id:acumo_scr:20200216164431j:plain




 光学式ファインダーを持つデジタル一眼レフの良いところは撮る楽しみだと思っている。スマホコンデジ、ミラーレス一眼では決して体験できない楽しみだ。前者にはアナログ的世界が残されており、後者達は完全にデジタル化された世界、といったイメージ。極論だが、後者達の場合は富士山にあるカメラを家のPCの画面を見ながらカメラの設定を変えてシャッターを切ることができる。これは時にメリットであるのだが、撮影者と被写体の間に壁が存在しており、「写真を撮る」という点においてはデメリットであると感じる。写真を撮る前からデジタル化された画面を見てそれを記録しているわけだ。逆にデジタル一眼レフの場合は富士山に行ってファインダーを自分の目で覗いてシャッターを切る必要があるので、アナログ的に被写体を捉えて、シャッターを切って、その結果としてデジタル化された写真を画面で見るわけだ。だからファインダーを覗いて見た景色通りに写真が撮れないことも多い。でもそれが楽しみでもある。

・・・

 何を言いたいかよくわからなくなってきたので、前置きはこれくらいで。



 

まず注意点

  1. 右肩の モードダイヤルが壊れており、特に「M」と「Av」に合わせてもそのモードにならない場合が多い。その時はモードを変えない程度に微妙にモードダイヤルを動かしてください(画面が消えたりする)。それでも選択したモードにならない時はあきらめて「P」とかで撮ってください。
  2. 魔改造実施済みなので、ちょっとファインダーの見え方が通常のカメラと違う。通常の見え方がわからない(知らない)と思うので詳細は書かないが、重要なのはフォーカスを合わせるときはファインダーの中央一点でのみ合わせる設定になっているので中央でフォーカスを合わせてください。魔改造の詳細は下記参照。acumo-scr.hatenablog.com
  3. レンズは外さないでください。交換するレンズ無いので取り外す必要もないと思うが。
  4. 渡したレンズは30mmの単焦点レンズでズームはできない。被写体までの距離が50cm程度以上離れていないとピントが合わないので近くのものを撮るときは注意。
  5. 渡したレンズは非常に明るい撮れるレンズ(F1.4)で、明るいという意味はボケやすい&手振れしにくいと同義(この記事のトップ画像は夜の東京駅だが明るいレンズだからこそ撮れた)。ただし手振れ補正機能はないので気を付けないと手振れする。
  6. 他に注意点は特になし。好きに使ってください。SDカードも電池も取り外しOK。撮った写真はPCの大画面で見てチェックしてほしい。

 


構図、フォーカス、明るさ

思い通りの写真を撮りたいときに意識しなくてはならない3要素が自分の中ではこれ。

  1. 構図は理屈では語れないと思うので、たくさん撮って、見て、自分が納得する構図であれば良いと思う。
  2. フォーカスは自分の合わせたい場所にピントを合わせること。レンタル時のカメラの設定では、シャッター半押しにしたときにファインダーの中央にある被写体にフォーカスを合わせる設定になっている。フォーカスを合わせたい被写体をファインダーの中央に写し出し、シャッター半押しにし、ピントが合ったら半押しのまま自分の好きな構図にカメラを動かしてシャッターを全押しにしてシャッターを切る。まずはこの方法で撮る。他の方法もあるのでこの方法が嫌な場合は別途要連絡。
  3. 明るさはカメラの露出設定を変えればカメラが自動で合わせてくれる。ファインダーを覗いて一瞬シャッターを半押しにしてファインダー下部のステータスバーを表示させ、表示された状態でカメラ本体手前の右上部の「Av」ボタンを親指で押しながら本体右肩シャッターの手前にあるダイヤル(以下、ガリガリダイヤル)を人差し指でガリガリ回して、ファインダー内のステータスバー下の棒を右の+側に持っていけば明るく取れ、左の-側に持っていけば暗くとれる。この数字を「露出」という。ファインダー内では露出は+-2までしか表示されないが、+-5まで設定できる(液晶でも確認可能)。何枚も取って自分の好きな明るさに撮ればOK。

 


まずはこんな感じで撮影すれば良いと思う。

  1. とりあえず撮るなら「P」で。上で語った構図、フォーカス、明るさをいじって撮影でおk。
  2. ボカしたいなら「Av」で。構図、フォーカス、明るさをいじって、さらにガリガリダイヤルを単体で回して「F値」を小さい値にして撮る。装着しているレンズはF値MIN1.4だからかなりボケる。下の写真は同じ装備で撮ったサンプル。F2.8だ。ボケを作るにはピントを合わせた被写体とそのほかの部分の間に「距離の差」が必要。だから遠くの景色だけを撮る場合にはF値を小さくしても距離の差がほとんどないのであまりボケない。f:id:acumo_scr:20200216164132j:plain
  3. 明るさは、絞り×シャッター速度×感度で決まる。モード「P」はカメラが自動でこの3つを設定して撮影者が設定した露出になるように撮影してくれるモード。「Av」は撮影者が自分で絞りを設定してカメラがシャッター速度と感度を設定して撮影者が設定した露出になるように撮影してくれるモード。「Tv」は撮影者がシャッター速度を自分で設定してカメラが絞りと感度を設定して撮影者が設定した露出になるように撮影してくれるモード。感度は撮影者が設定することも可能だが、渡した状態ではAutoに設定してある。露出に関してとか、このあたりのルールはソニーのハイスペックコンデジRX系と同じだと思う。

 




 こんくらいで。不明点は個別対応。

 とりあえずなんでも撮って、楽しめるか楽しめないか、自分の思うような写真が撮れるか撮れないか、そのあたりに注目してほしい。結局のところ楽しめるか楽しめないかの2点に収束していき、ある程度の確率で自分の思うような写真が撮れることが楽しむには必要だと思う。んで楽しむことができればデジタル一眼レフという選択肢はありだと思う。